シカクもマルもサンカクも

電車に乗るとスマホ!という方も多いかもしれませんが、

ちょっと目線を上げると他の乗客の方や吊り広告が意外と

面白い観察対象になったりすることもありますよね。

 

そんな吊り広告の中に、

このキャッチコピーを時々見かけませんか?

 

シカクいアタマをマルくする。

 

多分、このキャッチコピーが考えられた当時は

わかりやすくていいフレーズだ!と

評判が良かったのではないかと想像されます。

 

夫と地下鉄に乗っていた時にこの広告を見た夫が言いました。

「このキャッチコピー、本当にいいのかなぁ?」と。

 

四角い頭はダメなのか?

丸い頭じゃないといけないのか?

 

ということが言いたかったようです。

 

今の私には本当にそれが刺さったんですね。

 

というのも、新しい職場で仕事を始めて7ヶ月少々。

一緒に働く仲間の中には、ラジオで働いていた時の

私の周りの人にはあまりいないタイプの方がたくさんいます。

緻密に、地道に、きちんとエビデンスを重ねて、まとめて、

分かりやすく提示できるタイプ、とでもいうのでしょうか。

彼らの仕事っぷりは、非常に深い思考力に支えられていて、

きっちりしていてブレがないことに驚かされます。

着実に、正確に、仕事を遂行する能力が抜群に高いのです。

 

ラジオの仲間がちゃらんぽらんだった訳ではないのですよ。

皆、とても責任感を持って仕事をしてくれていました。

すごく頼りにしていました。

ただ、能力の高い部分が別にあると感じます。

ラジオの仲間は、ものすごく発想力が高くて

非常にセンスが良くて、そのセンスを裏付ける知識も

適切な場所で使っていける人が多かったように思います。

 

今の職場で深い思考力を持つ仲間と同じ仕事をしていても、

私は、新しいアイデアを思いついたり、

違う角度から発展できないか考えてみたり、

なんかもっとワクワクできないかなーとか

思いつきや勢いで進めている部分が多いように思います。

 

どちらが四角いとか丸いとか、

いいとか悪いとかじゃないんです。

 

私には絶対にできない前者のような仕事っぷりの仲間が

いることで、本当に助けてもらっているのです。

私のような勢いとか思いつきばかり多用するタイプには

憧れの眼差ししかありません。

 

何が言いたいかといえば、

シカクいアタマをわざわざマルくすることもなければ、

マルいアタマをあえてシカクくすることもないんじゃないの?

ということなんです。

私の大好きな俳優の1人、ビル・マーレイがインタビューで

かつてこんな話をしていたそうです。

「You are the best person in the world to be YOU」

あなたであることを最も得意とするのはあなたしかいないんだよ。

 

あなたの良さを、無理に他の人の良さに合わせることはないし、

他の人の良さを、あなたと同じにする必要もない。

そもそもそんなことは不可能だと思うのです。

 

でも、学校教育の中で「みんなと同じ」ことをするのを期待され

できない子は「なんでできないの?」と叱られることもあります。

 

まぁ、うちの娘も典型的なそのタイプで、

みんなと同じことをするのが大の苦手。

それで何度も何度も壁にぶつかっています。

壁だけじゃないな・・・先生とも学校ともぶつかってきました(笑)。

 

私もたくさん悩んで、これでいいのだろうかと迷って、

娘とも学校とも様々な話をしてきました。

 

でも、誰から言われたわけでもなく

その人がその人らしくいた結果、

サンカクのアタマになったのなら、

そのサンカクのアタマがとても素敵だということを

親が認めないでどうするのだ!という気持ちに

時間をかけて到達しました。

それが正解かどうかなんてわかりませんが、

私はそう思うに至ったのであって、

この答えももちろん千差万別であってしかるべきです。

 

ただ、私からすると

サンカクのアタマの子供を持っている子が

シカクのアタマを良しとする学校で苦しんで、

いざ受験となったら今度はマルいアタマを目指そうなんて

言われたら、しんどいだろうなと思っただけのこと。

 

努力を放棄するとか、進歩しなくてもいいというのではなく、

自分らしさを失わせるようなことをしても

自分らしさは失われないし、

他の誰かにもなれないと言いたいだけなのです。

だから、みんな自分のできること、得意なことを

一生懸命やっていけばいいのになぁと

思ったという話です。

みんなが同じ形の頭じゃ、そもそも面白くないもの。

 

私は私と違う形のアタマを持つ人たちを心から尊敬するし

その人たちがいてくれること、助けてくれることに

感謝しかありません

(これからも助けていただく気持ち満々)。

 

そして、私も誰かにとってそんな存在になれるように

自分のヘンテコなアタマの形を磨いていくしかないと思うのです。