甘酸っぱいけどほろ苦いジャムのお話

うちの娘が器械体操の練習に行く時、たいていは学校から帰ってきて軽く食べてから、練習に行きます。練習は夜9時過ぎまで。学校帰りに何も食べないで行くと、お昼12時台に給食を食べてから、9時間ほど何も食べずに体を動かすことになってしまいます。いくらなんでもエネルギー不足で、パフォーマンスも低下してしまいます。エネルギー不足は怪我の元でもあります。疲れにくく体を動かすためにも、体操の練習に行く前の補食は必須です。

 

とはいえ、私も働く身。いつも手の込んだ補食が作れるわけではありません。かといって、市販のスナック菓子などに頼るのは、栄養的にも不安。もちろん、体重管理も体操選手にとって大切なことなので、脂質の多いものは避けたいところです。そこでバナナやパンが活躍してくれます。エネルギーに変わるのが早く、消化も良い補食としておすすめです。

 

中でもアスリートフードマイスター3級の講座で先生方におすすめされたパンは、ジャムパンジャムの糖質は単糖類なのでエネルギーにすぐ変わり、脂質がない分、消化吸収も早いです。試合前などのエネルギー補給にも、ジャムパンは推奨されます。

 

うちではトーストを焼いて、自家製ジャムを塗ることも多いです(バターはなし)。自家製、といっても作ったのは私ではなく私の父ですが。

 

なぜかうちの父、ここ数年ジャム作りにはまっているんです。これまでにも

りんごジャム、ブルーベリージャム、マーマレード、などなどたくさんのジャムを作っては、私たちにもプレゼントしてくれています。

まさにジャムおじさん。いや、ジャムおじいさんか・・・。

 

 

父のジャムの素晴らしい点は、無添加ということのほか、果物がたっぷりなこと。父のイチゴジャムを食べたら、まあるい実がゴロゴロどっさり入っていて、市販のイチゴジャムでは物足りなくなってしまいます。

 

今年もそんなジャム向きの小粒なイチゴがたくさん出回り始めた頃・・・。

 

実家で両親と話していたら「今年、ジャム向きのイチゴをまだ見ていないんだ」と父。「私、この前近所のスーパーで見かけたよ」と私。

「じゃあ、今度見かけたら買っておいてくれないか?」と父が言うので、買い物に行く時には、果物売り場をちょっと気にして見ていました。

 

するとある日、あったのです。

小さめのジャムがたっぷり。しかもお手頃価格で。

 

 

その日、私と夫と娘は出かけていました。出先で思ったよりも長く遊んでしまい、ちょっと帰りが遅くなりました。「帰り、どこかで夕飯食べていこうか」と話していたのですが、1日外で過ごしていて、家族みんな疲れ気味。

「でも早く家に帰りたいよね。お風呂に入ってゆっくりお家でご飯食べたいなぁ」。

 

 

かといって、そこから私が夕飯を作ると、時間も遅くなるし、私もちょっと疲れていました。「じゃあ、近所のスーパーで、何か簡単に食べられるものを買って、家にあるものと組み合わせて適当に食べちゃおう」。と、手抜き夕飯を提案してくれた家族に甘えることにしました。

 

 

そこで寄ったスーパーマーケットで見つけたのです。

ジャム用イチゴちゃんたちを!

 

 

「おお!これは買わねば。父に美味しいジャムを作ってもらって、また美味しいジャムパンを食べよう!」と、食いしん坊一家が飛びつきます。

 

とりあえず実家に電話をかけました。「イチゴ見つけたよ!」。

「ぜひ買っておいてちょうだい!」と母。

横で父が言います。「3キロくらい買ってきて」と。

 

しかーし。

電話を切った後に気づきました。

 

「ちょっと待って。今、お財布に2600円しかない・・・(汗)」と私。

 

 

イチゴは1箱(およそ1キロ)800円。

3箱買ったら、私の全財産が吹っ飛びます。

 

 

ま、いいや。クレジットカード払いにすれば。

 

と、夕食用のおかずもカートに入れて、レジに向かったところ、

「お客様、すいません〜。うち、現金払いのみなんです〜」と、レジのお姉さんに済まなさそうに言われてしまいました。

 

「ひゃー!!!」

 

 

変な汗が出てきました。

スーパーの閉店時間もあと10分ほど。

家に帰ってお金を持ってくる時間はありません。

 

「あ、道を渡ったところにコンビニがありますので、そこでお金下ろすこともできますよ」。とレジのお姉さんがナイスアシスト。

 

しかーし(再び)。

 

その日は1日お外で過ごす予定だったので、荷物を少なくして出かけたのです。普段持っているお財布やカードケースを持たずに、あれこれ減らした上で、お財布バッグに1まとめにして、コンパクトにしていました。念のためクレジットカードは持っていたものの、銀行のキャッシュカード類は全部置いてきてしまっていました。そして出先で、そこそこ現金も使ってしまっていて、残金2600円ぽっきり。冷え切った懐に、さらに北風が吹き込みます。さむいよーーーー!

 

「私、キャッシュカードも家に置いてあるんです〜(泣)お金、おろしにいけません〜(号泣)」。

 

 

レジのお姉さんも、おばちゃんも、「あぁぁぁ〜」と痛恨の叫び。

ありがとう、共感してくれて。ありがとう。

涙で前が見えません(言い過ぎ)。

途方にくれるとは、まさにこのこと。

 

 

とか言ってる場合じゃなく、決断を下さねばなりません。

カートに入っているものすべてを買うことはできないのですから。

閉店時間も迫っています。

 

夕飯をとるか、イチゴをとるか。

イチゴをとるか、夕飯をとるか。

 

 

・・・・・・・。

 

↑この間の私の心の逡巡。

(夕飯は私がちょっと頑張れば作れるけど、父のイチゴジャムはこの時期にしかできないじゃないか・・・。そうだ、イチゴジャムはもらったら長く楽しめるし、夕飯はあれをこうして、これをああして・・・。なんとかなる!)

 

「よし!イチゴ以外のものを全部あきらめるよ!

みんな、棚に戻しに行こう!」

 

 

と家族に掛け声をかけたら、レジのお姉さん&おばちゃんが「私たちが戻しておきますからいいですよー」と優しいお声。

 

「本当にすいません。お恥ずかしい!!

これからはキャッシュカードを家に置いておくなんてこと、しません!!(普段めったにしないのですよー)」

とか言いつつ、恐縮しまくりで、ペコペコとコメツキバッタのように頭を下げます。

「いえいえ、そういうお客様、たくさんいらっしゃいますよ。『あとでお金持ってきますから、取り置きしてもらえますか?』とか言われる方もいらっしゃいますしね」と、レジのおばちゃんがニッコリ笑顔でお会計をしてくれました。

 

 

800円のイチゴ3箱、プラス消費税で2592円。

お財布の中の2600円を全部払って、8円のお釣り・・・。

 

 

チロルチョコも買われへん〜。

イマドキ、小学生でももっと持ってるわー。

 

 

その日、イチゴの香りに包まれながら、私は大急ぎで帰宅して、遅い夕飯を作ったのでした。ちゃんちゃん。

 

 

 

教訓。

クレジットカードとキャッシュカードは大事。

スーパーの店員さんには感謝の気持ちをいっぱい表わそう。

はい、これからも贔屓に使わせていただきます。

 

 

そんなこんなで手に入れたイチゴ。

翌日には実家に届け、そしてその数日後には我が家に美味しい美味しい、ゴロゴロとイチゴ果肉が入ったジャムの大瓶として届けられました。あぁ、苦労して口に入ったイチゴジャム。ほろ苦い思い出なのに、甘酸っぱくて最高においしいぜ(涙)。

お父さん、今年もありがとう。

大事にいただいています。

プルーンときな粉のシリアルバー

今日(8月23日)のFM COCOLO PACIFIC OASIS内のお料理コーナーYUMMY TOPICSでは、アスリートにもオススメのシリアルバーをご紹介しました。今週はドライトマト、ドライフルーツなどのレシピをご紹介しているのですが、今日はプルーンを使ったシリアルバー・プルーンときな粉のシリアルバーをご紹介しました。

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