新しいスポーツと補食

2020年初のエントリーとなりました。

今年もよろしくお願いします。

 

アス飯前!!というアスリートフードに関するサイトなのですから

ちょっとスポーツの話を書こうと思います。

 

去年、私たち一家は関西から沖縄へ移住し、

娘は習っていた器械体操やバレエからも離れました。

その後、何か身体を動かすことはやりたいと言っていました

なかなか決めきれずにいた娘。

バレエではない、別のダンスをしようかなとか、

近所のお兄ちゃんから陸上を勧められて興味を持ったりは

していたものの、これといって決め手もありませんでした。

まぁ、そのうち何かやりたいものも見つかるだろうと

私も急かすことなく待っていました。

 

 

かく言う私自身も

アスリートフードマイスター2級の資格を取ったものの

環境の変化にワタワタして、

ちっとも資格や知識を使う機会がありませんでした。

 

ようやく新しい暮らしも落ち着いてきて、

娘は最近、新たなスポーツにチャレンジし始めました。

 

空手です!

きっかけは友達が一緒にやろうと誘ってくれたからと言う

とてもイージーなものなのですが(笑)

 

沖縄は空手が盛んな土地なんですよね。

古来からの沖縄武術と中国の武術が

混じり合ってできたとされる、沖縄空手。

確かにあちこちに空手教室の看板を見かけます。

 

どこまで本格的にやれるか分からないので、

まずはちょっと緩めなところからスタートしているのですが、

先生はフランス人の女性で勇ましくかっこいいお方。

フランス語、英語、ドイツ語、日本語を駆使しながら

いろんな国の子供たちに空手を教えてくれています。

 

器械体操やバレエをしていたので、

割と足はよく上がるらしく、娘も気を良くしております。

ただし、器械体操もバレエも足をあげた時に

つま先はピンと伸ばすのが鉄則。

ついそのくせが出て、

前蹴りの時にもつま先をピンと伸ばしてしまった娘に

先生は「そんなつま先伸ばしたら骨折れるよ!!」

とシャウト!

 

「これまで『つま先!』って先生に怒鳴られるときは

つま先を伸ばす、という意味だったのに、

空手で『つま先!』って言われたら

つま先を伸ばさない!っていう意味なんだよ。」と

娘が笑って教えてくれました。

 

 

練習は夕方に行われるので、

終わった頃にはお腹もペコペコ。

家に帰ってすぐご飯が食べられる時はいいのですが

そうでない時は、ちょっと補食を用意します。

 

体を動かした後、疲労回復と筋肉の回復のためには

出来るだけ早く消化のいい糖質を補給すること。

その後バランスの良い食事を出来るだけ早く摂ること。

これが基本です。

 

というわけで、今回はおにぎり、果物、

クリームチーズ(タンパク質補給をすることで

筋肉の補修が早く行われます)の補食を用意。

もちろん水分補給の水筒も持たせます。

 

その後、家では

お野菜たっぷり、チキンも入ったトマトスープや

白身魚のムニエルなどを夕食にする予定です。

 

そんなにハードな空手教室ではないとはいえ、

1日5回くらい「お腹すいた」と言う成長期の娘。

練習中に筋トレもしているので

疲労回復、筋肉補修を目指した補食があれば

帰ってきてから大慌てで夕食にしなくても

ちょっと余裕ができそうです。

 

 

実は娘が空手を始めて1番喜んでいるのは夫。

娘が空手をする姿を見て

「初心者とは思えない回し蹴りの速さだ!」などと

親バカ炸裂で嬉しそうにしてますわ(笑)

夫は日本に来て最初の数年間、

ものすごく真面目に空手を習っていたそうなのです。

 

去年、引越しで超断捨離モードになっていた私が

「もう全然空手やってないし、道着もいらないんじゃない?」と

言ったら「いや、道着は取っておいて〜!」と懇願した夫。

そのうち引き出しに眠っている夫の道着も

再び陽の目を見ることがあるのでしょうか?

「大丈夫」は世界の言葉

先日9月2日(月)に、大阪ガスが主催したアスリート食・Doという

トークイベントに、司会で参加させていただきました。

 

ゲストは、日本におけるトライアスロンのパイオニアの白戸太朗さん。

アスリートの目線から、食についてのお話を伺いました。

トライアスロンだけでなく、アイアンマンレースというさらに過酷な

レースにも挑んで来られた白戸さん。

 

トライアスロンの最も一般的なレース、オリンピックディスタンスは

スイムが1.5km、バイクが40km、そしてランが10km。

アイアンマンレースは

スイムは3.8km、バイクは180km、そしてランは42.195km。

消費カロリーも、体重60キロ〜70キロくらいの男性だと

5000kcal〜6000kcalとのこと。

試合時間ももちろん長く、10時間を超えるほど。

 

そうすると、水分とカロリーの補給がとても大切になるんですね。

水分補給はレース中に10リットル!

「1日に2リットルの水分を摂るといい」とよく言われますが、

1日2リットル飲むだけでもそれなりに意識と努力が必要ですよね。

それを、走りながら10リットル飲むだけでも大変。

お腹タポタポになりそうです。

でも「今飲む水分、今摂る補食は、この後1時間後、2時間後に

とても役に立つ。今飲めなければ、食べなければ、

1時間後、2時間後に絶対に足が止まるんです」。と白戸さん。

 

もちろん補食も走ったり、自転車を漕いだりしながら。

最も必要な栄養素は糖質です。だからアスリート用の羊羹などを

ポケットに忍ばせて、片手で持って食べるんです。

「本当はおにぎりとか食べたいんですが、

心拍数が150〜170の状態でおにぎりを食べるのはきついです」。

だから、手っ取り早くたくさんの糖質が食べられる羊羹が多いんですね。

 

「でも、ずっと羊羹を食べてたら、口が飽きるんですね」と

おっしゃる白戸さん。

そこで、口の中をさっぱりさせるアイテムが必要になります。

塩のタブレットや、梅干しなど、アスリートによって工夫があるそうです。

「おしること塩昆布」という組み合わせと同じ感じですね。

 

 

もちろん練習中もどんどんカロリーが消費されていくので、

とにかく食べなければならない。

だから、トライアスロン選手に最も必要な資質は

「胃腸が丈夫なこと」なんだと断言されていました。

 

白戸さんは、胃腸が丈夫だったこと、

たまたまタイからの留学生が家に何年かいて、当時にしては珍しい

タイ料理なども食べる機会があったこと、

そしてお母様の手作りのご飯を兄弟4人でワイワイ食べて育った環境

などもあって、気がつけば味の教育を受けていた、

様々な食を楽しむ素地ができていたとおっしゃいます。

 

だから、世界のどこへ試合に行っても、その地にあるものを

ポジティブに食べることができたそうです。

試合前には絶対に白ご飯のおにぎりを食べたいとか、

試合前日には絶対にパスタを食べたいとか、

いわゆる「勝負メシ」を持っているアスリートも多いですが

白戸さんは「そんなものは持つべきではない」。

 

勝負メシが食べられない環境に遠征に行くことも多かったから、

現地で「タンパク質食べたいな」と思ったら、そこにある肉や魚を食べる。

糖質を多めにしたいと思った時にマクドナルドしかなかった時は、

バンズを多めに食べたりと、工夫をしたそうです。

そしてそれを「あぁ、欲しい栄養が摂れてよかった」と前向きに

受け止めておられたんだとか。

 

「胃腸は丈夫です!」と言い切っておられた白戸さんですが、

それでも、練習で疲れすぎて食べたくない時もあるわけです。

練習の後、筋肉補修のためにタンパク質を摂ろうと思っても、

疲れてボロボロの時にお肉はちょっとキツイ。

じゃあ、今は豆腐なら食べられるかな、納豆ならいけるかなと、

その時の自分が食べたいものを食べる、それが心にも1番いいことだ

ともおっしゃっていました。

 

食べることって、生きる喜びの1つなんですよね。

それはアスリートも同じ。

よく、「食べることもトレーニングだ」と、我慢して、無理して

必要な栄養素を摂るようにしなければならないという話を聞きますが、

白戸さんの話を伺うと「食べる喜びを奪わないアスリート食がいいな」と

つくづく思いました。

もちろん必要な栄養素は補給するけれど、決まった食材だけを

ひたすら食べるとか、決まった調理法だけで作られたものを食べる

ということばかり続いていては、辛いですもんね。

 

ストイックに鍛えて、目標を高く持ってトライし続けておられる白戸さん。

でも、ただストイックなだけでなく、

ちゃんと楽しむことも作っておられる。

ここまで走ったら、これを食べようとか、

練習を最後までやったら、ビールを飲もうとか、

そういう喜びを持たなければ、楽しくなくなるでしょ?と

笑顔で話しておられた姿が、とても印象に残りました。

 

その後のトークでは、

大阪ガスの陸上 朝原宣治さんと、白戸太郎さんとのアスリートトーク。

世界の競技会に自分でエントリーして、自分で飛行機に乗って

現場に行くという形であちこち渡り歩いておられた白戸さんの

冒険談に会場は大爆笑。

まさに自分で世界に通じる道を切り開いて来られたのですね。

こういう第一人者がいるおかげで、今のトライアスロン人口の増加にも

繋がっているのだなと思いました。

 

トライアスロン、アイアンマンレースは、長時間の試合。

だから、何か辛いことがあって、それで心が折れてしまっていては

その後続かないんです。

例えば、自分が飲もうと思っていたドリンクが何かの拍子に溢れてしまった。

あぁ、飲みたかったのに・・・と思うのか

よーし身軽になった!と思うのか。

例えば、コースを間違えてしまった。

あぁ、もうダメだ・・・と思うのか、

もう一回戻って走り直したらええだけやん!と思うのか。

大事なのは「大丈夫!」って思うこと。という話も印象的でした。

スポーツだけに限らず、どんなシーンにも役立てられますよね。

 

世界のどの言語にも「大丈夫!」に相当する言葉があるんですよと白戸さん。

 

韓国語の ケンチャナヨ

英語の Take it easy

フランス語の Que Sera, Sera

スワヒリ語の Hakuna Matata

 

 

実際に自らの力で切り開いて来られた方だからこその

説得力ある言葉たち。

とてもいいお話を伺うことができました。

外れたつけまつげ

この週末、SNSの発信もせず、遠出することもなく・・・。

(グラミー賞の予想や、イベントの取材や、

YUMMY TOPICSのレシピ作りはやってましたけど)

 

娘のバレエの公演が今日6日に行われたため、

レッスンへの送り迎えや、

衣装の最終チェック(やっぱりほつれている箇所あり)や、

補食の準備やら、

細々動いたりもしていました。

 

とにかくこのところ気を遣っていたのは、体調管理。

 

インフルエンザも猛威をふるい、

風邪も蔓延しまくりな今日この頃。

「手、洗った?」「うがいした?」

「髪の毛乾かした?」「早く寝なさいーーー!!!」

 

などなど、どれだけ口うるさかったことでしょう。

 

「早く寝なさい」、とはいえ、この冬休みの間ほとんどバレエ漬けで

ひどい時は帰宅が22時半過ぎとか・・・。

12時間以上バレエスタジオにいるとか・・・。

冬休み中、バレエがお休みだったのは3日間だけ。

 

娘と一緒にバレエをやっている仲間たちも

寝不足でニキビができただの、

結膜炎が辛いだの、

口の周りにヘルペスができただの、

満身創痍の中、公演への準備を進めてきました。

 

寝不足なら、せめてしっかり食べて、体調整えなさい

と簡単に言えないのが、バレエの大変なところ。

本番を前に、衣装のサイズが大きくなってしまうような事態は

避けなければなりません。

長時間のレッスンに持っていく食料も、脂っこいものは避け、

でも糖質補給はある程度やってもらいたいし・・・と悩んだり。

 

 

とにかく、そんなこんなを経て、ようやく本番の日を元気に迎えました。

 

今日の私が用意した補食はこれ。

鮭と海苔のおにぎり、唐揚げ、ちくわきゅうり、ネギ入り卵焼き、プチトマトのお弁当に、一口サイズに切ったりんご、さけるチーズ。

 

バレエの本番の時の食事で気をつけたのは

・メイクが落ちないような一口サイズのもの。

・衣装を着たまま食事はしないのですが、万が一の場合に備えて、こぼしてもシミができにくそうな食事内容にする。

・栄養バランス。

・お腹ぽっこり、なんてことにならないように量はほどほどに。

・合間にちょこちょこ食べるので、小分けして。

・様々なスポーツ同様、本番前は消化のいいもの。

 

 

といったところです。

衣装を汚さないというのはすごく気配りしなければならず、

水筒にもお茶ではなくお水にして、ストローもつけて・・・

といった工夫も必要です。

 

食事のサポートくらいしかできない私ですが、

本番はお当番として、クロークの担当などもしつつ、

娘の衣装替え、ヘアアクセサリーの付け替えなどを

手伝うために楽屋と客席を行ったり来たり。

今日、万歩計をつけていたら2万歩は行ったんちゃうか?

っていうくらい会場内を歩きました。

足の裏がジンジンするなう。

 

 

でもね、そんなことはどうでもいいんです。

娘が思いっきり練習の成果を発揮できたから。

親バカに聞こえるかもしれませんが、

すごい成長を見せてくれたから。

娘が、娘らしく思いっきり表現していたから。

 

それですべて吹っ飛びました。

バレエのお迎え時間が遅くて、いつまでもお風呂に入れず

私も寝不足が続いていたことも、

決して少額とは言えない出演料に心拍数が上がったことも(笑)、

疲れと緊張感でイライラする娘に八つ当たりされたことも、

すべて吹っっっっっっ飛びました!!!

 

何より嬉しかったのは、

娘がカーテンコールで感激のあまりぼろ泣きしたこと。

 

ステージを作り上げる感動、やりきった喜びを

いっぱい味わわせてもらえた涙なんだなぁと、

本当に私も幸せな気持ちになりました。

そう、この醍醐味を知って欲しかった。

ジャンルは違えど、私も音楽やMCなどで何度もステージに立ち、

その準備の苦しみも、作り上げる達成感も知っているから。

だから娘にもこの病み付きな喜びを実感して欲しかったのです。

 

バックステージで、先生にご挨拶をしに行った娘に、

先生は素晴らしい言葉をかけてくれました。

もったいないから内緒ですが(笑)、

娘のこれからに、大きな影響をくれるようなあったかい光のような言葉。

ここまで厳しかった先生だからこそ、大きな意味のある言葉でした。

それで、また娘の涙腺は決壊してました。

証拠写真。

ここから15分くらい号泣が続きました。

つけまつげも外れました(笑)。

 

これまでで1番嬉しいまつげの外れ方でした。

 

いいもの見せてもらいました。

お疲れ様。ありがとう。

母としてあなたを誇りに思います。

甘酸っぱいけどほろ苦いジャムのお話

うちの娘が器械体操の練習に行く時、たいていは学校から帰ってきて軽く食べてから、練習に行きます。練習は夜9時過ぎまで。学校帰りに何も食べないで行くと、お昼12時台に給食を食べてから、9時間ほど何も食べずに体を動かすことになってしまいます。いくらなんでもエネルギー不足で、パフォーマンスも低下してしまいます。エネルギー不足は怪我の元でもあります。疲れにくく体を動かすためにも、体操の練習に行く前の補食は必須です。

 

とはいえ、私も働く身。いつも手の込んだ補食が作れるわけではありません。かといって、市販のスナック菓子などに頼るのは、栄養的にも不安。もちろん、体重管理も体操選手にとって大切なことなので、脂質の多いものは避けたいところです。そこでバナナやパンが活躍してくれます。エネルギーに変わるのが早く、消化も良い補食としておすすめです。

 

中でもアスリートフードマイスター3級の講座で先生方におすすめされたパンは、ジャムパンジャムの糖質は単糖類なのでエネルギーにすぐ変わり、脂質がない分、消化吸収も早いです。試合前などのエネルギー補給にも、ジャムパンは推奨されます。

 

うちではトーストを焼いて、自家製ジャムを塗ることも多いです(バターはなし)。自家製、といっても作ったのは私ではなく私の父ですが。

 

なぜかうちの父、ここ数年ジャム作りにはまっているんです。これまでにも

りんごジャム、ブルーベリージャム、マーマレード、などなどたくさんのジャムを作っては、私たちにもプレゼントしてくれています。

まさにジャムおじさん。いや、ジャムおじいさんか・・・。

 

 

父のジャムの素晴らしい点は、無添加ということのほか、果物がたっぷりなこと。父のイチゴジャムを食べたら、まあるい実がゴロゴロどっさり入っていて、市販のイチゴジャムでは物足りなくなってしまいます。

 

今年もそんなジャム向きの小粒なイチゴがたくさん出回り始めた頃・・・。

 

実家で両親と話していたら「今年、ジャム向きのイチゴをまだ見ていないんだ」と父。「私、この前近所のスーパーで見かけたよ」と私。

「じゃあ、今度見かけたら買っておいてくれないか?」と父が言うので、買い物に行く時には、果物売り場をちょっと気にして見ていました。

 

するとある日、あったのです。

小さめのジャムがたっぷり。しかもお手頃価格で。

 

 

その日、私と夫と娘は出かけていました。出先で思ったよりも長く遊んでしまい、ちょっと帰りが遅くなりました。「帰り、どこかで夕飯食べていこうか」と話していたのですが、1日外で過ごしていて、家族みんな疲れ気味。

「でも早く家に帰りたいよね。お風呂に入ってゆっくりお家でご飯食べたいなぁ」。

 

 

かといって、そこから私が夕飯を作ると、時間も遅くなるし、私もちょっと疲れていました。「じゃあ、近所のスーパーで、何か簡単に食べられるものを買って、家にあるものと組み合わせて適当に食べちゃおう」。と、手抜き夕飯を提案してくれた家族に甘えることにしました。

 

 

そこで寄ったスーパーマーケットで見つけたのです。

ジャム用イチゴちゃんたちを!

 

 

「おお!これは買わねば。父に美味しいジャムを作ってもらって、また美味しいジャムパンを食べよう!」と、食いしん坊一家が飛びつきます。

 

とりあえず実家に電話をかけました。「イチゴ見つけたよ!」。

「ぜひ買っておいてちょうだい!」と母。

横で父が言います。「3キロくらい買ってきて」と。

 

しかーし。

電話を切った後に気づきました。

 

「ちょっと待って。今、お財布に2600円しかない・・・(汗)」と私。

 

 

イチゴは1箱(およそ1キロ)800円。

3箱買ったら、私の全財産が吹っ飛びます。

 

 

ま、いいや。クレジットカード払いにすれば。

 

と、夕食用のおかずもカートに入れて、レジに向かったところ、

「お客様、すいません〜。うち、現金払いのみなんです〜」と、レジのお姉さんに済まなさそうに言われてしまいました。

 

「ひゃー!!!」

 

 

変な汗が出てきました。

スーパーの閉店時間もあと10分ほど。

家に帰ってお金を持ってくる時間はありません。

 

「あ、道を渡ったところにコンビニがありますので、そこでお金下ろすこともできますよ」。とレジのお姉さんがナイスアシスト。

 

しかーし(再び)。

 

その日は1日お外で過ごす予定だったので、荷物を少なくして出かけたのです。普段持っているお財布やカードケースを持たずに、あれこれ減らした上で、お財布バッグに1まとめにして、コンパクトにしていました。念のためクレジットカードは持っていたものの、銀行のキャッシュカード類は全部置いてきてしまっていました。そして出先で、そこそこ現金も使ってしまっていて、残金2600円ぽっきり。冷え切った懐に、さらに北風が吹き込みます。さむいよーーーー!

 

「私、キャッシュカードも家に置いてあるんです〜(泣)お金、おろしにいけません〜(号泣)」。

 

 

レジのお姉さんも、おばちゃんも、「あぁぁぁ〜」と痛恨の叫び。

ありがとう、共感してくれて。ありがとう。

涙で前が見えません(言い過ぎ)。

途方にくれるとは、まさにこのこと。

 

 

とか言ってる場合じゃなく、決断を下さねばなりません。

カートに入っているものすべてを買うことはできないのですから。

閉店時間も迫っています。

 

夕飯をとるか、イチゴをとるか。

イチゴをとるか、夕飯をとるか。

 

 

・・・・・・・。

 

↑この間の私の心の逡巡。

(夕飯は私がちょっと頑張れば作れるけど、父のイチゴジャムはこの時期にしかできないじゃないか・・・。そうだ、イチゴジャムはもらったら長く楽しめるし、夕飯はあれをこうして、これをああして・・・。なんとかなる!)

 

「よし!イチゴ以外のものを全部あきらめるよ!

みんな、棚に戻しに行こう!」

 

 

と家族に掛け声をかけたら、レジのお姉さん&おばちゃんが「私たちが戻しておきますからいいですよー」と優しいお声。

 

「本当にすいません。お恥ずかしい!!

これからはキャッシュカードを家に置いておくなんてこと、しません!!(普段めったにしないのですよー)」

とか言いつつ、恐縮しまくりで、ペコペコとコメツキバッタのように頭を下げます。

「いえいえ、そういうお客様、たくさんいらっしゃいますよ。『あとでお金持ってきますから、取り置きしてもらえますか?』とか言われる方もいらっしゃいますしね」と、レジのおばちゃんがニッコリ笑顔でお会計をしてくれました。

 

 

800円のイチゴ3箱、プラス消費税で2592円。

お財布の中の2600円を全部払って、8円のお釣り・・・。

 

 

チロルチョコも買われへん〜。

イマドキ、小学生でももっと持ってるわー。

 

 

その日、イチゴの香りに包まれながら、私は大急ぎで帰宅して、遅い夕飯を作ったのでした。ちゃんちゃん。

 

 

 

教訓。

クレジットカードとキャッシュカードは大事。

スーパーの店員さんには感謝の気持ちをいっぱい表わそう。

はい、これからも贔屓に使わせていただきます。

 

 

そんなこんなで手に入れたイチゴ。

翌日には実家に届け、そしてその数日後には我が家に美味しい美味しい、ゴロゴロとイチゴ果肉が入ったジャムの大瓶として届けられました。あぁ、苦労して口に入ったイチゴジャム。ほろ苦い思い出なのに、甘酸っぱくて最高においしいぜ(涙)。

お父さん、今年もありがとう。

大事にいただいています。