どんな楽器が、どんなスポーツがエネルギー消費量が多いのでしょう?

ピアノは2.3
ドラムは3.8
ロックギターは3.0

これ、何のことだかがわかりますか?

エネルギー消費量を計算するための、身体活動の強さの単位 METs(メッツ)という数字なんです。
1日24時間生活する中での行動、例えば睡眠、家事、ランニングなど、ありとあらゆる動きを、アメリカスポーツ医学会(ACSM)が計数化しました。
睡眠を1.0として考えられています。このMETsを使うと、24時間の行動に使うエネルギー消費量全てを計算できるということになります。

どうやって計算するかというと、

エネルギー消費量(kcal)=METs×時間(h)×体重(kg)

となります。

例えば、体重48キロの女性だとします。睡眠時間は7時間とします。
彼女が寝ている間に消費しているカロリーを出してみましょう。
睡眠のMETsは1.0なので

1.0(METs) × 7 (h) × 48 (kg) = 336 (kcal)

寝ている間のエネルギー消費量は336kcalという計算ができます。

この方法を使えば、1日にどんな行動を、どれだけの時間したかが分かっていれば、24時間のエネルギー消費量が具体的に計算できます。

先ほどの体重48キロの女性で考えてみましょう。
・睡眠(1.0 METs)           7時間
・軽めの家事 (2.5 METs)  5時間
・デスクワーク(1.5 METs)  8時間
・食事をする(1.5 METs)   2時間
・ピアノ(2.3 METs)           0.5時間
・腹筋背筋などのトレーニング(3.8METs) 0.5時間
・犬のシャンプー(3.5 METs) 1時間

これでトータル24時間です。
それぞれのエネルギー消費量を出していきます。

1.0×7×48=336kcal (睡眠)

2.5×5×48=600kcal (軽めの家事)

1.5×8×48=576kcal (デスクワーク)

1.5×2×48=144kcal (食事)

2.3×0.5×48= 55.2kcal (ピアノ)

3.8×0.5×48=91.2kcal (トレーニング)

3.5×1×48=168kcal (犬のシャンプー)

各行動の消費カロリーを足すと、24時間の総消費カロリーがわかります。
この人のこの1日は1970.4kcal 消費したという計算になります。
これがわかれば、1日に食べたもののカロリーを引き算して、カロリー摂取が多かったのか、少なかったのかもわかりますね。

先日ご紹介した、推定エネルギー必要量とともに、このMETsの計算の仕方も知っておくと、より具体的なカロリー数が見えてきます。

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もちろん、「トレーニング」という項目でも、腹筋や腕立て伏せ程度のものはMETs3.8ですが、懸垂や、ジャンピングジャック(ジャンプしながら両手足を開閉する動き)などのトレーニングのMETsは8.0など、強度によってMETsは大きく変わります。ランニングも時速によってMETsの数値はまちまちです。

自分の普段の生活に必要なMETsを知りたい方は、こちらを是非ご参照ください。じっくり見ていると、これがなかなか面白いんですよ。
さすがは、アメリカスポーツ医学会が計数化しているだけあるなぁという項目もみられます。

例えば、「芝生や庭の手入れ」というカテゴリーには「丸太を切る(軽めはMETs 4.5 きつめはMETs 6.3)」とか「トラクターを運転する(METs 2.8)」、「チェーンソーを使う(METs 5.8)」など、スケールの大きい庭が垣間見られる項目もあります。

「宗教活動」というカテゴリーもあります。「教会の掃除(METs 3.3)」、「スピリチュアルダンスを踊る (METs 5.0)」など、私の生活とはずいぶんかけ離れたMETsの項目を読みながら、海の向こうの色々な方の生活に想いを馳せたりしてしまいそうです。

もちろん、「スポーツ」のカテゴリーも。
例えば、バスケットはMETs 6.5、ボクシングはMETs 12.8、ゴルフはMETs 4.8、サッカーはMETs 7.0、アメリカンフットボールはMETs 8.0 などなど。
応援する方の数値もありました。スポーツ観戦(とてもエキサイトする)はMETs 3.3だそうです。


さらには、「性行動」というカテゴリーもありまして、こちらの項目は3つ。
「楽な労力 (METs 1.3)」「ほどほどの労力 (METs 1.8)」「きつい労力 (METs 2.8)」とのこと。

うーむ。色々想像、いや、妄想力を掻き立てられてしまいそうですね。
しかも、自分のエネルギー消費量を計算する時に「私とあの人との今日の◯◯は、METs1.8かしら・・♡」などと考えるのでしょうかね?何を基準に「ほどほど」とか、「きつい」とか決めるのでしょうか?うーむ。。。
って、私が1番妄想しちゃってますやーん。

コホン。
さて、冒頭にありました音楽関係のMETsを見ると、やはりドラマーはエネルギー消費量が高いということになりますね。まぁ、ジャンルやスタイルなどによって、ずいぶん個人差はありそうですが(例えばX JAPANのYOSHIKIさんには、METs5.0くらい差し上げたい気もします)。

ちなみに音楽関係のMETs最高値は、「マーチングバンドで早い歩行をしながら楽器を演奏する(METs 5.5)」でした。確かに、スーザフォンのような超ヘビー級の楽器を持ち、吹き、早足で隊列を組んで歩くなんて、ものすごくカロリー消費しそうですもんね。

3 Replies to “どんな楽器が、どんなスポーツがエネルギー消費量が多いのでしょう?”

  1. 全く想像出来ませんでした。なんと、色々な行動が数値化出来てるんですね!!これで計算すれば消費エネルギーが分かって、更に健康管理に役立ちますね!!妄想計算は…必要ないです(~_~;)

    1. ものすごく細かく、各行動ごとの数値が出されています。お時間ある時などに、1日の行動を振り返って、カロリー計算してみてくださいね。

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