噛みたくないけど噛まなくちゃ

「キー!悔しい!」って時に「歯噛みする」。

物事を深く深く感じいることを「噛みしめる」。

いろいろなことがずれてうまくいかないことを「噛み合わない」。

 

感情や、力がしっかり届くニュアンスの語に「噛む」という言葉が使われる傾向があるようです。関西でよく耳にする「ぶちかます」っていうのも、「ぶち噛ます」。「相手がひるむように衝撃を与える」つまり力がしっかり届くというニュアンスがありますね。

私たちの生活に身近な「噛む」という動作の基本は、健康な歯。
今日6月4日から10日まで、「歯と口の健康週間」です。

 

健康な食習慣にも、アスリートのパフォーマンスにも、噛むことはとても大切です。食習慣で言えば、

・噛むことによって、脳に「これから食べ物が入りますから、消化活動よろしく
ねー」というシグナルが送られる。

 

・食べ物を細かく砕く作業によって、消化が良くなる。

 

・よく噛むことで唾液がしっかりと出て、消化を助けたり、歯についた食べカスを落とし、虫歯の予防をする。

 

・噛む回数を増やしてゆっくり食事をすることで、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎの防止になる。

 

などなど、メリットはたっぷりです。

 

一方スポーツをする場合にも、噛む力はとても大事です。

・噛むことで集中力が高まったり、脳が活性化されたりする。
アメリカ大リーグの選手たちが、プレー中にチューインガムをくちゃくちゃ食べている様子を、子供の頃は「お行儀悪いなぁ」って思って見ていた私ですが、今は彼らのパフォーマンスのために必要だということがわかります。
練習の時にガムを食べている選手が、試合の時もガムを食べることで、「練習と同じリラックスした気持ちでプレーできる」という効果もあるそうです。
また、ガムを同じペースで噛み続けることで、脳への安定した血流を促し、脳の活動が活発になるというメリットもあります。試合中の判断力や、集中力にもつながるというわけなんですね。

・脱水症状防止
さらに言えば、噛み続けることで、唾液の分泌量が上がります。どうしても試合中に水分不足になりがちな時も、口の中が常に潤い、水分不足による吐き気なども緩和されます。

 

・ ここぞ!という時にぐっと噛み締めてプレーできる。

ぐっと力を込めて跳躍する時や、着地の時も無意識に歯を食いしばっています

噛む時に必要な筋肉を「咀嚼筋」と言います。スポーツ中にこの咀嚼筋の活動が特に活発になるのは、例えば野球選手がボールを打つ瞬間、サッカー選手が強くボールを蹴る瞬間、バレーボール選手がスパイクする瞬間など、瞬間的に強い力を必要とする時です。普段から噛む力を鍛えている選手は、咀嚼筋が強く、いざという時の力がグーンと出るのです。

 

・ 筋力UP
詳しくメカニズムが解明されていないながら、噛むことで脳は「体を動かすよ」という指令を出し、運動野という脳の分野に刺激を与えます。ガムを噛む前と噛んだ後で筋力測定をすると、ガムを噛んだ後の方が数値が上がるんだとか。

また、小さな子供の食と運動能力について調査をすると、食に興味があったり、食べることが好きで、野菜もしっかり食べる食習慣がついている子の方が、噛む力が強く、運動能力が高いという結果も出ているそうです。

 

では、噛む力を増やすためにはどんな食べ物が良いのでしょう?
食べるのに、自然に咀嚼回数が多くなる食品を積極的に食べること、そして、噛む回数を、意識的に1回30回にすること。これだけでも継続すればずいぶんと噛む力は変わってくるそうです。

 

咀嚼回数が多くなる食品としては
・ フランスパン
・ アーモンド
・ にんじんスティック
・ するめいか
・ 皮付きリンゴ
・ タコの刺身

などが挙げられます。また、臼歯ですりつぶすような動きも噛む力を高めますので、キャベツやもやしなどの野菜類も咀嚼力向上に役立ちます。

しゃきっとした食感の野菜も、自然と咀嚼回数が増える食材。セロリや、ごぼうなども良いですね

毎日何気なくやっていることも、ちょっと意識を変えると、スポーツに、健康に役立ってくれる「噛む」という行為。ラジオDJ的には、マイクの前で「噛む」のは、あんまり積極的に行いたくないんですが(とはいえ、噛み噛みでアタフタしてしまうこともあって、お恥ずかしい限り)、食の上ではこれからも積極的に「噛んで」いきたいものですね。

“噛みたくないけど噛まなくちゃ” への4件の返信

  1. 「噛む」とても大切なんですね!!スポーツ選手は踏ん張る力が必要なので噛み合わせをよくするために矯正するって聞いたことがあります。子供達にも食べる時は30回は噛みなさい!って、教えておきながら逆に「パパ、30回、噛んでないやん!」って、突っ込まれる事もしばしば(;^ω^)柔らかい食べ物が多いので噛む力を養うためにも書いてくださった食材を料理に取り入れなくてはいけませんね!

    1. 噛む回数って、習慣ですから身につけるのがなかなか難しいんですよね(私もそうです)。だからこそ、噛まなければ飲み込めない、かみごたえのある食材をうまく取り入れるのが良さそうです。
      うちの娘、乳歯に隙間がなくて「このまま永久歯が生えるには隙間がなさすぎて、きっと矯正が必要だ」と、歯医者さんに行くたびに言われていました。だから頑張って、顎を大きくするべく、スルメイカやらおせんべいやら、キュウリの丸かじりやらをオヤツにしていたら、歯医者さんもびっくりな、まっすぐの永久歯の前歯になりました。今の所矯正の必要なしと言われています。

コメントを残す